ハーマン・E. デイリー氏
ハーマン・E. デイリー氏は世界銀行に入社する以前、ルイジアナ州立大学教授として経済学の教鞭をとり、その間『生態経済学誌（Ecological Economics）』の共同創設者やアソシエイト編集者を務めた。また、ラテンアメリカで環境的な対策に関わる作業に参加した。その後、世界銀行に勤め、その後、メリーランド大学の行政学部で、環境学部の上席経済学者になり、持続可能な発展に関する政策のガイドライン開発に携わった。
経済発展、人口問題、天然資源、環境問題への関心を研究などで追求し１００以上もの記事や書籍に発表し、『持続的な状況の経済学（Steady-State Economics）』（1977年; 1991年)、『地球の価値を評価する（Valuing the Earth） （1993年）、『成長の超地（Beyond Growth）』（1996年）、 『生態経済学と経済学のエコロジー（Ecological Economics and the Ecology of Economics） 』（1999年）などが含まれている。神学者であるジョーン・B・コッブ・ジュニアと同著作で『共通善（Common Good）』（ 1989年; 1994年）を出版し、その中に記した世界秩序を推進する思想のために、グラウィメーヤー（Grawemeyer ）賞を受賞した。また、スウェーデンのもう一つのノーベル賞ともいわれるHonorary Right Livelihood賞や王立オランダ科学アカデミーのハイネケン環境科学賞、ノルウェーのソーフィー賞を受賞している。
