仮説: 

芸術方面で次のアイディアを考えてご覧:「近代の社会科学では、人びとは無視されてきた。学問が国境に幽閉されてしまったのである。その潮流に対抗して、次の時代には人びとが主体となって担う学問を築きたい、という願望をこめた用語である。同時に、現在世界において<国際>という言葉がもつ、強い魔力からの解放をめざし志もこめられている。学問に転換をうながす力の源泉は、人びとの生活である。現代において世界の人びとは、自分たちの当事者性を深める学問を求めている。つまり社会的な生産と交流の当事者である人びとが、人びとを研究対象とみなす専門研究や専門家に対して、肩身の狭い思いをしなくてもよいような、当事者性の学問を産み出そうとしている。その意味では、次代の学問がめざしているのは、「一人称や二人称で語る科学」である民際学が求めている。」 - 中村尚司先生(平成6年) 

参照項目

・ 人びとのアジア~民際学の視座から~中村尚司著 岩波新書 

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